本文へ移動

リピート・ご紹介で基本工賃10%OFF!

鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)とは?ホイールの製法と価格・重さの関係

大島 正公開:更新:

こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。

同じアルミホイールなのになぜ価格が全然違うのか?

カー用品店やタイヤ専門店でアルミホイールを探していると、同じインチ数や同じアルミ素材であっても、手頃な価格のものから高額な製品まで幅広い価格帯が存在することに気付きます。

ホイールの価格差には、デザイン、表面処理や仕上げの加工工程、ブランドなどさまざまな要素が関わっていますが、特に大きな影響を与えているのが製造方法の違いです。

現在流通しているアルミホイールの製法は、大きく「鋳造(ちゅうぞう)」と「鍛造(たんぞう)」の2つに分かれます。それぞれの作り方や特徴を知ることで、価格や重量の違いを正しく理解できるようになります。

1. 鋳造(ちゅうぞう)ホイールとは?

鋳造ホイールは、高温で液体状に溶かしたアルミニウム合金を金型(鋳型)に流し込み、冷やして固める製法で作られます。

  • 特徴とメリット:
    • 溶けた金属を型に流し込むため、複雑な曲面や繊細なスポーク形状など、意匠性の高いデザインを形にしやすい強みがあります。
    • 金型を用いた量産に適しており、製造コストを抑えやすいため、自動車メーカーの純正ホイールや市販のドレスアップホイールに広く採用されています。
  • 強度と重量の傾向:
    • 金属が冷え固まる際の組織のばらつきや微細な空隙を考慮し、走行に必要な強度を満たすよう、スポークやリムの肉厚を持たせて設計されます。
    • そのため、同等サイズ・同等強度の鍛造ホイールと比較した場合、重量が増えやすい傾向があります。
    • ただし、近年は金属組織を微細化して強度を高める技術や、鋳造後にリム部を圧延しながら成形するフローフォーミング技術(ENKEIのMATプロセスなど)により、リムを薄肉化して軽量化を図った鋳造ホイールもあります。

2. 鍛造(たんぞう)ホイールとは?

鍛造ホイールは、加熱したアルミニウム合金の固体の塊(ビレット)にプレス機で大きな圧力を加え、金属組織を整えながら成形する製法で作られます。

  • 特徴とメリット:
    • 固体の金属素材に強い圧力を加えることで、材料が変形し、鍛流線と呼ばれる金属組織の流れが形成されます。これにより、引張強度や耐力などの機械的性質が向上します。
    • 素材自体の強度が高いため、スポークやリムを薄く設計しても十分な強度を保ちやすく、軽量化を追求しやすい点が特徴です。
  • 製造工程と価格:
    • 例えばBBSでは、複数の金型を使った段階的な鍛造で形状や意匠をつくり、その後に機械加工や仕上げを行います。
    • 大型の高圧プレス設備や専用金型が必要となり、製造の手間や設備投資が大きいため、販売価格は高額になる傾向があります。

実際の重量は、素材や製法に加え、サイズやリム幅、強度をどのように持たせるかという設計によって変わります。

まとめ:製法の違いとホイールの選び方

アルミホイールの2つの製法には、それぞれ明確な特徴があります。

  • 鋳造(ちゅうぞう):溶かした金属を型に流し込む製法。デザインの自由度が高く、コストを抑えやすい。成形技術の進歩により軽量化されたモデルも存在する。
  • 鍛造(たんぞう):固体の金属に高圧力をかけて成形する製法。材料強度が高いため薄肉化と軽量化に有利だが、設備や工程の都合上、価格は高くなりやすい。

ホイールを選ぶ際は、愛車に適合するサイズの中で、予算、好みのデザイン、実際の重量などを総合的に比較して選ぶのが適切です。


ホイールの交換に伴うタイヤ選びや、インターネットなどで購入されたタイヤ・ホイールの持ち込み交換のご相談も承っています。足回りの状態が気になるときは、無料のタイヤ点検もご利用いただけますので、どうぞお気軽にお声がけください。

参考資料

サービスのご利用・ご相談はこちら