【摩耗】タイヤが段状に減る「ヒール&トゥ摩耗」とロードノイズの関係
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。
走行中に足回りから唸るような騒音が響くようになった場合、タイヤ表面の偏摩耗が関係していることがあります。日常の点検で見られる偏摩耗のひとつが「ヒール&トゥ摩耗(段減り)」です。
タイヤのトレッド面を手のひらでなぞったときに、のこぎりの歯のような段差が感じられる場合、この偏摩耗が起きている可能性があります。
ヒール&トゥ摩耗とは?
ヒール&トゥ摩耗とは、タイヤのブロックパターンの円周方向において、回転方向に対する前端と後端で摩耗の進み具合に差が生じ、段差ができる現象です。
ブロックが路面に接地する際、ゴムは変形しながら力を受け、路面から離れる瞬間に元の形状へ復元します。この復元時にブロックの端が路面と擦れることで、端部に摩耗差が生じます。
主に駆動力のかからない不駆動輪で発生しやすい傾向があります。空気圧不足でタイヤのたわみが増えている状況や、長距離を一定速度で走行し続ける走行環境、サスペンションのセッティングや運転条件などが組み合わさることで発生が促されます。
ロードノイズの原因に!
段差状の偏摩耗は、軽微な段階であれば乗り心地や走行に大きな影響を与えない場合もあります。段差が大きくなると、走行中の騒音や振動の原因になります。
走行中の唸り音などの異音は、タイヤの偏摩耗だけでなく車軸のハブベアリングなど足回りの不具合によって生じることもあります。そのため音だけで原因を決めつけず、タイヤのトレッド面の状態を確認することが大切です。
段減りが大きく進行してしまうと摩耗差を元に戻すことは難しくなり、騒音や振動を解消するためにはタイヤの交換が必要になる場合があります。
予防策:タイヤのローテーション
ヒール&トゥ摩耗の抑制には、定期的なタイヤの位置交換(ローテーション)が役立ちます。
装着位置による摩耗の差を抑えるため、車両とタイヤに合った方法で位置を交換します。
ローテーションを行う際は、次の点に留意します。
- 走行距離5,000kmを目安としつつ、車両の取扱説明書に記載された推奨時期や交換パターンを優先する
- 回転方向指定タイヤや前後異サイズ装着車では、指定された装着向きや位置関係を守る
- 車両指定の適正空気圧を維持する
段差がまだ浅い初期段階であれば、適切な位置交換によってその後の摩耗が均一化に向かうことが期待できます。
クレスコタイヤサービスからのアドバイス
走行中のノイズが気になり始めたら、まずはタイヤのトレッド面を目視や手のひらで触って段差ができていないか確かめてみてください。
段差の程度が軽微であれば、ローテーションによって偏摩耗の進行を抑えられる場合があります。すでに段差が深く進行して騒音や振動が大きい場合や、アライメントの乱れが疑われる場合は、足回りの点検やタイヤ交換が必要です。
状態に応じた適切な点検とメンテナンスを行い、静かで快適な走行環境を保ちましょう。
参考資料
- ブリヂストン「タイヤの偏摩耗の種類と原因・その影響について」: https://tire.bridgestone.co.jp/about/maintenance/friction/
- コンチネンタル「Tire damages」: https://www.continental-tires.com/tire-knowledge/tire-damages/
- 横浜ゴム「偏摩耗防止のために」: https://www.y-yokohama.com/product/truckbustire/wearout/
- 日本グッドイヤー「タイヤの位置交換(ローテーション)」: https://www.goodyear.co.jp/knowledge/rotation.html
- 日本自動車タイヤ協会「安全に乗るために」: https://www.jatma.or.jp/tyre_user/ridingsafely.html