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【第20章】これからのタイヤはどうなる?エアレスタイヤとセンシング技術

大島 正公開:更新:

こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。

全20章にわたるシリーズ「EV・ハイブリッド車専用 タイヤ選びバイブル」、最後までお付き合いいただきありがとうございました。 最終章では、開発が進められている空気を使わないタイヤや、タイヤのセンシング技術について解説します。

1. 空気を使わない「エアレスタイヤ」の仕組み

一般的なタイヤは内部の空気圧で車両の重量を支えていますが、エアレスタイヤは空気の代わりに柔軟な支持構造を用いて荷重を支えます。

空気を使わないため、釘踏みなどによる空気漏れパンクが起きず、定期的な空気圧点検も不要になります。ただし、走行に伴うトレッド面の摩耗や、支持構造そのものの損傷をチェックする点検は引き続き欠かせません。

支持構造の素材や形状は各社で研究が進められています。例えばミシュランの「UPTIS」は、アルミホイールとガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製の柔軟なスポーク構造を組み合わせています。同社は2023年からDHLシンガポールやフランス郵政公社(La Poste)と提携し、配送車での実証試験を開始しました。 また、ブリヂストンの「AirFree」は特殊な樹脂スポークで荷重を支える設計を採用しており、2024年3月に東京都小平市近郊の公道で実証実験を開始しました。低速で走るグリーンスローモビリティなどでの活用に向けて、検証を進めています。

2. 配送車や将来の自動運転で期待される理由

エアレスタイヤが注目される大きな理由は、空気漏れによる突然の運行停止を防げる点にあります。

毎日長距離を走り、定時運行が求められる配送現場では、パンクによる遅延リスクを減らすことができます。また、将来の自動運転車においても、タイヤの空気圧低下によるトラブルを未然に回避し、安定した運行を維持しやすくする技術として期待されています。 乗用車向けに広く普及するには車両との適合や量産体制の確立などの課題がありますが、まずは特定の用途や低速車両などを足がかりに検証が進められています。

3. タイヤの状態や路面を捉えるセンシング技術

エアレス構造と並行して開発が進んでいるのが、タイヤにセンサーを組み込む技術です。

現在普及している空気圧監視システム(TPMS)とは別に、タイヤと路面が接する瞬間の振動などを捉える研究が行われています。例えばブリヂストンの「CAIS」は、タイヤ内側のセンサーから得られる情報をもとに、乾燥・湿潤・雪・氷などの路面状態を判別する技術です。同社はタイヤの摩耗量を推定する技術も開発しています。

こうしたセンシング技術が実用化されれば、路面状況の変化を車両の安全制御システムに伝えたり、摩耗の進み具合に応じて適切な交換時期を把握したりすることが可能になります。

シリーズ完結のご挨拶

電気自動車やハイブリッド車、自動運転など、自動車を取り巻く技術は着実に進化しています。 タイヤの構造や付加機能がどれほど新しくなっても、車重を支え、路面に力を伝え、安全に曲がり止まるというタイヤの本質的な役割は変わりません。

クレスコタイヤサービスでは、新しい技術動向に目を配りながら、小山市の皆様が日々の運転を安全に続けられるよう、確実なタイヤ整備と丁寧なご提案を行ってまいります。 愛車のタイヤ選びや日常のメンテナンスで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

長いシリーズをお読みいただき、誠にありがとうございました。


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