【第10章】EVに合うタイヤの特徴と選び方|電費・静粛性・スポーツ走行
こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。
EVのタイヤ選びでは、電費を重視するか、車内の静粛性を重視するかによって注目する製品が変わります。国内向けのメーカー資料をもとに4社・6製品を取り上げ、それぞれの用途や採用技術、選ぶポイントを紹介します。
用途と設計技術の比較
| 製品 | メーカーが案内する用途 | 主な設計・採用技術 |
|---|---|---|
| ミシュラン e.PRIMACY | 低燃費性能を重視する乗用車向け | 転がり抵抗性能AAAのサイズを展開 |
| ミシュラン PILOT SPORT EV | スポーツEV・スポーツハイブリッド向け | レース技術を応用したトレッド中央部のコンパウンド |
| ブリヂストン ECOPIA EV-01 | EV専用 | 転がり抵抗を抑える配合と、静粛性・耐偏摩耗性に配慮した専用パターン |
| ブリヂストン REGNO GR-XIII | 静粛性を重視する乗用車向け | ロードノイズとパタンノイズの低減 |
| ヨコハマ ADVAN Sport EV V108 | EV向けサマータイヤ | 低転がり抵抗の配合と吸音材SILENTFOAM |
| ダンロップ VEURO VE304 | 快適性を重視する乗用車向け | 吸音スポンジ「サイレントコア」で空洞共鳴音を低減 |
EV専用モデルだけでなく、一般の乗用車向けに静粛性や低燃費性能を高めたモデルも候補になります。重視したい性能に合わせて、それぞれの特徴を見ていきましょう。
電費を重視するなら:転がり抵抗の等級を見る
e.PRIMACYは、転がり抵抗性能「AAA」の低燃費性能を打ち出した製品です。ECOPIA EV-01はEV専用のパターンとゴム配合を採用し、電費性能に加えて静粛性や耐偏摩耗性にも配慮しています。
転がり抵抗の等級はサイズによって異なります。製品名だけで判断せず、装着するサイズの等級表示を確認することが大切です。
静粛性を重視するなら:抑える音の種類を見る
REGNO GR-XIIIは、路面から伝わるロードノイズと、トレッドの模様から生じるパタンノイズの低減を図った製品です。メーカーが従来品GR-XIIと比較した試験では、騒音エネルギーがロードノイズで12%、パタンノイズで8%低減したと公表されています。
試験条件:225/45R18 95W XL、空気圧250kPa、クラウンRSハイブリッド・後輪駆動、60km/h。ロードノイズは荒れた路面、パタンノイズは滑らかなアスファルト路面で測定した自社従来品比較です。数値は騒音エネルギーを表し、体感音量とは異なります。
一方、ADVAN Sport EV V108とVEURO VE304は、タイヤ内部の空気が振動して生じる「空洞共鳴音」を吸音材で抑える製品です。トレッドパターンやゴム配合によるノイズ低減とは異なる仕組みで作用します。
V108はADVAN Sport V107のパターンを踏襲し、EV向けの低転がり抵抗配合と吸音材「SILENTFOAM」を採用しています。メーカー資料では、235/45ZR18 98Y、Tesla Model 3、60km/hでフォームの有無を比較した試験により、吸音材の効果が紹介されています。
スポーツ走行を重視するなら:想定用途に合うモデルを選ぶ
PILOT SPORT EVは、スポーツEVやスポーツハイブリッド向けの製品です。トレッド中央部に、フォーミュラEのレース用タイヤ技術を応用した「エレクトリックグリップコンパウンド」を採用しています。
まとめ:重視する性能から候補を絞り込む
電費なら転がり抵抗、静粛性なら抑えたい音の種類、スポーツ走行なら想定用途が選ぶ手掛かりになります。候補を絞り込んだら、車両指定のサイズ・荷重指数・速度記号に合うかを確認し、サイズ別の転がり抵抗性能やウェットグリップ性能の表示を比較しましょう。
当店では持ち込み交換も承っています。
次回は、パンク時の備え方を取り上げます。
【第11章】ランフラットとシーリングタイヤの違い|パンク時の備え方