【第2章】EV・ハイブリッド車のタイヤ音と静粛性を高める技術
小山市のクレスコタイヤサービスです。
シリーズの第2章では、EV(電気自動車)やハイブリッド車におけるタイヤの音と静粛性について解説します。
EVには走行用のエンジンがなく、ハイブリッド車もエンジンが停止している間は静かです。その分、タイヤが路面を転がる音や風切り音が目立つことがあります。
気になる音は、路面や走行速度によっても変わります。タイヤ選びでは、どのような音を抑える設計なのかを確認しましょう。
1. タイヤに関わる音の分類
タイヤに起因する騒音は、音の発生原因や伝達経路によって大きく3つに分類されます。
パターンノイズ
タイヤの溝にある空気が圧縮・放出されたり、トレッドのブロックが路面に接触したりして発生する音です。
ロードノイズ
路面の凹凸による振動が、タイヤからサスペンションを通じて車体へ伝わり、車内に響く音です。
タイヤ空洞共鳴音
段差や継ぎ目などを乗り越えた際、タイヤ内部の密閉された空気層が共鳴することで発生する音です。主に特定の周波数帯で発生し、サスペンションと車体を経由して車内に伝わります。
2. 静粛性を向上させる主な技術
タイヤメーカーは、それぞれの音の発生原因や伝達経路に対応した技術を取り入れることで、車内騒音の低減を図っています。
トレッドパターンの最適化
パターンノイズに対しては、トレッドブロックの大きさや溝のピッチ配列を不均等に配置する工夫が用いられます。均一なブロック配列では特定の周波数の音が強調されやすいため、ピッチの大きさに変化をつけて音のピークを複数の周波数帯に分散させ、耳障りな音の発生を抑えます。
素材と内部構造の工夫
ロードノイズの低減に向けては、路面からの振動入力をタイヤ自体で減衰させる設計が行われます。ゴム配合や内部の構造・素材を工夫し、車体に伝わる振動を抑えます。
特殊吸音スポンジの配置
タイヤ空洞共鳴音の低減には、タイヤの内面に特殊吸音スポンジを貼り付ける技術(ダンロップのサイレントコアなど)が採用されています。このスポンジが内部の空気振動を吸収することで、路面の継ぎ目などを通過した際の共鳴音を抑制します。
サイレントコアは主に空洞共鳴音を抑える技術です。車内での効果は、車両の音響特性によって異なります。
まとめ
EVやハイブリッド車の静粛性を十分に活かすためには、よく走る路面や気になる音に合わせて、静粛性に配慮した製品を比較しましょう。
次回は、走行距離や消費エネルギーに直結する「転がり抵抗」について解説します。
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