【第5章】ハイブリッド車・e-POWERのタイヤ選び:低燃費性能と静粛性を見極めるポイント
小山市のクレスコタイヤサービスです。
車種別のタイヤ選びを解説する実践編の第5章では、ハイブリッド車(HV)や日産のe-POWERといった電動車のタイヤ選定を取り上げます。プリウス、アクア、シエンタ、ノートなどにお乗りの方へ、判断の基準となる要素を整理します。
ハイブリッド車とタイヤノイズの関係
エンジンが停止しているときは、路面とタイヤから生じる音が気になりやすくなります。モーターで走行する日産のe-POWERも、必要に応じてエンジンを動かして発電します。
タイヤ選びにおいては、燃費性能を重視するタイプと静粛性や乗り心地を重視するタイプが対立するように捉えられがちですが、実際には低燃費性能と快適性能を両立させた製品も多く開発されています。
タイヤ選びの基本条件:サイズと負荷能力
銘柄を選ぶ前に、まず車両に適合する指定サイズとロードインデックス(荷重指数)を満たしていることを確認します。バッテリーやハイブリッドシステムを搭載する車両は車重が重くなる傾向があるため、指定された負荷能力を下回るタイヤを装着することは安全上避けなければなりません。
ラベリング制度と各メーカーの設計思想
日常の使用環境に合わせて選ぶ際は、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定める「ラベリング制度(低燃費タイヤ等の普及促進に関する表示制度)」の等級や、各メーカーが公表している技術仕様が客観的な目安になります。
低燃費タイヤは、転がり抵抗係数が「AAA」から「A」の範囲にあり、かつウェットグリップ性能が「a」から「d」の範囲にあるタイヤと定義されています。
以下は、各メーカーが展開している代表的な銘柄の設計特徴です。
ブリヂストン ECOPIA NH200 低燃費性能、ウェット性能、耐摩耗性を高水準で追求しながら、走行時の静粛性にも配慮した設計が施されています。
ブリヂストン REGNO GR-XIII 静粛性や上質な乗り心地を追求した設計でありながら、全サイズで低燃費タイヤの基準を満たしています。転がり抵抗等級やウェットグリップ等級はサイズごとに設定されています。
ヨコハマ ADVAN dB V553 高い静粛性と乗り心地の持続を重視しつつ、サイズごとに転がり抵抗性能「A」または「AA」を取得しており、低燃費性能にも配慮されています。
ダンロップ LE MANS V+ タイヤ内部に特殊吸音スポンジを搭載することで、路面の段差などを通過した際に発生するタイヤ内部の空気振動(空洞共鳴音)を低減する設計が採用されています。
これらの性能は各メーカーの設計や公表値に基づくものであり、車両の遮音構造や路面状況によって実際の体感は異なりますが、候補を絞る目安になります。
優先順位を決める手順
タイヤを選ぶ際は、以下の手順で進めると無理のない選択が可能です。
- 車両の指定空気圧表示シールや取扱説明書で、適合するタイヤサイズと負荷能力を確認する
- 候補となる銘柄について、同一サイズでの転がり抵抗等級とウェットグリップ等級を確認する
- 静粛性や乗り心地に関するメーカーの構造設計資料を確認し、購入価格の見積もりと合わせて優先順位を判断する
ご自身の走行頻度、街乗り中心か高速道路利用が多いかといった使用環境に応じて、適切なバランスの製品を選定してください。
次回は、日産サクラやeKクロスEVなどを対象に、軽EVの車両特性を踏まえたタイヤ選びの要点を解説します。
【第6章】日産サクラなど軽EVのタイヤ選び:指定サイズと性能の選び方
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