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夏タイヤで冬道を走る危険性を検証結果から見る

大島 正公開:更新:

こんにちは!小山市のクレスコタイヤサービスです。

冬の道路には、雪が踏み固められた圧雪路だけでなく、路面が薄く凍りつく凍結路など、様々な状況が存在します。普段走り慣れている道であっても、夏タイヤのまま冬道に入り込むと、思いがけない挙動につながり大変危険です。

今回は、検証テストの結果や道路管理者の注意喚起情報をもとに、冬道で夏タイヤが直面する典型的なリスクを3つの場面に分けて解説します。

濡れて見えても止まりにくい交差点(ブラックアイスバーン)

冬の市街地で注意が必要なのが、路面が黒く濡れているように見えて実は薄い氷が張っているブラックアイスバーンです。

JAF(日本自動車連盟)が2013年1月に行ったユーザーテストでは、アスファルトが見えているウェット路面とブラックアイスバーンとで、制動距離に大きな差が生じることが確認されています。ドライバーが見た目で「濡れているだけ」と判断してブレーキを踏んでも、実際には凍結しているため停止までに長い距離を要します。

さらに交差点の停止線付近は、多くの車が発進と停止を繰り返すことで路面の氷が磨かれ、より滑りやすい状態になりがちです。また、JAFが2017年2月に新品タイヤを比較した圧雪路でのブレーキテストでも、夏タイヤはスタッドレスタイヤと比べて制動距離が明らかに長くなることが示されています。冬用タイヤであっても凍結路面では制動距離が延びるため、過信は禁物ですが、夏タイヤで進入することは非常に大きなリスクを伴います。

周囲より凍結しやすい橋の上や下り坂

走行中に路面の状態が急変しやすい場所として、橋の上やトンネルの出入り口、日陰などが挙げられます。

NEXCO中日本は、橋の上やトンネルの出入り口では手前で十分に速度を落とすよう案内しています。昼間に溶けた雪や雨の水分が、朝晩の冷え込みで再凍結することもあります。出発時に雪がなくても、場所や時間が変われば路面の状態も変わります。

乾いた道路を走ってきた感覚のまま橋や下り坂へ差し掛かり、前走車に合わせて不用意に強めのブレーキを踏むと、タイヤがグリップを失って車両の挙動が不安定になる恐れがあります。凍結しやすいポイントの手前ではあらかじめ十分に減速し、車間距離を広く取ることが重要です。

夏タイヤでは登れないことがある雪の上り坂

積雪のある上り坂では、夏タイヤの駆動力不足による発進不能や立ち往生が発生しやすくなります。

JAFが2017年2月に前輪駆動のコンパクトカーと新品タイヤで実施した登坂テストでは、勾配12%の圧雪路面において、夏タイヤは平坦路から発進しても坂を登りきることができませんでした。一方でスタッドレスタイヤは同条件で登坂に成功しています。ただし、勾配20%の坂道でのテストでは、スタッドレスタイヤであっても坂の途中からの再発進はできなくなるといった結果が出ており、過信はできません。

駆動方式や車両の重量配分によって登坂能力に差はあるものの、夏タイヤで雪の坂道へ入るとタイヤが空転して失速し、立ち往生するおそれがあります。幹線道路やバイパスの坂道で1台が立ち往生すると、後続車を巻き込んだ大規模な渋滞や事故の要因にもなります。

まとめ:冬道は適切なタイヤ装備と事前の情報確認を

冬の積雪路や凍結路を安全に走行するためには、スタッドレスタイヤをはじめとする冬用装備の装着が不可欠です。

ただし、冬用タイヤを履いていればどのような状況でも安全というわけではありません。氷上では冬用タイヤでも制動距離が伸びるため、速度を抑え、十分な車間距離を確保した運転を心がける必要があります。また、降雪や低温が予想される日は、出発前に気象情報や道路交通情報を確認し、移動の予定を見直したり、不要不急の運転を見合わせたりする判断も大切です。

お使いのスタッドレスタイヤの状態に不安がある方は、残り溝やひび割れ、ゴムの状態を点検しておきましょう。当店でもタイヤの硬度チェックを無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。

参考資料

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