【第20章】冬を迎える前のスタッドレス準備チェックリスト
小山市のクレスコタイヤサービスです。
スタッドレスタイヤの選び方や使い方を解説してきた連載も今回が最終回です。本格的な冬が訪れる前に済ませておきたい準備の手順を、4つの段階に分けて整理しました。これまでの記事は目次から振り返ることができます。
1. 手持ちのタイヤを点検する
手元にあるスタッドレスタイヤを使う場合は、まず4本すべての状態を確認します。スタッドレスタイヤは前後左右の性能バランスを保つため、全輪に装着するのが基本です。
溝の深さは、新品時から50パーセント摩耗した位置にあるプラットホームを目安にします。溝の底から一段盛り上がったプラットホームが表面に現れているタイヤは、冬用タイヤとしての使用限度を超えているため使えません。また、溝が十分に残っていてもゴムが硬化していると氷雪路での密着性が落ちてブレーキ性能が低下します。
ひび割れ、傷、膨らみ、偏摩耗も確認します。内部のコードに達する傷や亀裂、局所的な膨らみがあるタイヤは使用できません。状態の判断に迷う場合は、使用・保管の状況を伝えて販売店で点検を受けましょう。
継続して使用できないと判断した場合は、車両指定のサイズ、荷重指数(ロードインデックス)、速度記号に適合する新しいタイヤへの買い替えを検討してください。選び方の基本は第2章、寿命の見極めについては第4章で詳しく取り上げています。中古タイヤを検討する際は、溝の深さだけでなく製造時期や使用歴、保管状況の確認が欠かせません(第19章)。
2. 交換日を早めに決める
通勤や旅行で走る場所の気温と予定を見て、凍結や降雪の前に装着を済ませましょう。新品を使う場合は、メーカーが案内する慣らし走行の時間も見込んで交換日を決めます。
装着時には、4本すべての外観チェックと合わせて空気圧を調整します。タイヤの空気圧は走行前の冷えた状態で測定し、運転席のドア開口部などに記載されている車両指定空気圧に合わせてください。使用中も自然に空気は抜けていくため、装着後も月に1回を目安に定期的な測定と補充を続けることが大切です。詳しい交換時期の目安や日常の管理については第3章で解説しています。
3. 出発する日の道路情報を確認する
スタッドレスタイヤを装着していても、積雪路面や凍結路面では乾燥路面に比べて停止距離が長くなります。急発進、急ブレーキ、急ハンドルといった急な操作を避け、速度を控えめにして車間距離を広めにとる運転を心がけてください。
冬期の長距離移動や峠越えでは、現地の気象情報と道路交通情報を事前に確認することが不可欠です。大雪特別警報の発出時などに行われる異例の降雪に対するチェーン規制区間では、スタッドレスタイヤを履いた車両や4輪駆動車であっても、タイヤチェーンを装着していない車両は通行できません。規制情報やチェーンの必要性については第16章も確認し、必要な装備を準備しましょう。天候が悪ければ、出発を遅らせる判断も必要です。
4. シーズン後は次回に備える
春になって夏用タイヤへ戻す際は、外したスタッドレスタイヤの装着位置(前後左右)と摩耗の状態を記録しておきます。次のシーズンに摩耗状態を比べ、装着位置を検討する際の手がかりになります。
タイヤを保管する前には泥や融雪剤などの汚れを水で洗い流し、水分を十分に乾かします。保管場所は、直射日光、雨水、熱源、油分、オゾンを発生させる機器の近くを避け、風通しのよい日陰を選んでください。あわせて確認しておきたい車全体の準備事項は第17章の冬支度チェックリストを参考にしてください。
手持ちのタイヤの残り溝やゴムの硬度、細かな傷の深さなど、ご自身での判断に迷う点があるときは、タイヤの現物と使用年数などの情報を添えてクレスコタイヤサービスへお気軽にご相談ください。