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2025年スタッドレスタイヤの技術|iceGUARD 8・BLIZZAK WZ-1の吸水ゴムと設計

大島 正公開:更新:

小山市のクレスコタイヤサービスです。

スタッドレスタイヤの基本シリーズの第5回では、2025年発売のiceGUARD 8とBLIZZAK WZ-1を取り上げます。水膜を除くゴム、AIを活用したトレッド設計、しなやかさを保つ配合から、氷雪上の性能を支える仕組みを見ていきましょう。

氷上の水膜を取り除き、タイヤを密着させる

氷上では、タイヤと氷の間にできる薄い水膜がグリップを妨げます。この水を取り除き、タイヤを氷へ密着させることが、ゴム配合やトレッド設計の課題です。

1. 吸水・除水技術

氷上の水膜を除去するため、各社はゴムに水を吸わせたり、排出させたりする技術を開発しています。

  • 横浜ゴムの「冬ピタ吸水ゴム」:2025年9月発売のiceGUARD 8(iG80)は、小型化した天然由来の吸水素材「水膜バスター」を高密度に配合し、氷上の水膜を取り除く設計です。
  • ブリヂストンの「Wコンタクト発泡ゴム」:同じく2025年9月発売のBLIZZAK WZ-1は、気泡による水膜の除去に加え、「親水性向上ポリマー」とわずかに残る水の分子間力を利用して、氷へ密着させる仕組みを採用しています。

2. 人とAIの協働によるトレッド開発

氷上での接地面積を確保しながら、雪を捉える溝やサイプのエッジを増やすことも、スタッドレスタイヤの開発課題です。

横浜ゴムは、研究開発の枠組み「HAICoLab(ハイコラボ)」を通じて、人とAIの協働を進めています。iceGUARD 8では、AI技術とシミュレーションを用い、接地面積と溝のエッジ量を両立するトレッド形状を開発しました。

3. しなやかさを保つコンパウンド技術

スタッドレスタイヤが氷に密着するには、氷点下でもゴムのしなやかさを保つことが重要です。

iceGUARD 8には、ゴムの劣化を抑える新素材「オレンジオイルS+」が配合されています。横浜ゴムは、この配合による氷上摩擦力の低下抑制を、約4年後までの経時劣化イメージで示しています。

水膜を取り除く吸水素材と、しなやかさを保つ配合の両方が、氷への密着を支えています。

まとめ

2025年の両モデルは、吸水素材や発泡ゴム、トレッド形状、劣化を抑える配合を組み合わせて氷雪上の性能を追求しています。水膜を除くことと、氷へ密着させることを、それぞれの技術で支える設計です。

タイヤを選ぶ際の考え方は、スタッドレスタイヤの選び方でも紹介しています。銘柄選びについてはクレスコタイヤサービスへご相談ください。

参考資料

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