本文へ移動

リピート・ご紹介で基本工賃10%OFF!

タイヤと車検・保安基準の知識!知っておくべきルールと確認ポイント

大島 正公開:更新:

車検の時期が近づくと、装着しているタイヤがそのまま検査に通る状態かどうか気になる方も多いのではないでしょうか。

タイヤは車の走行と安全を支える部品で、車検でも溝や損傷、装着状態が確認されます。クレスコタイヤサービスでも、車検に合わせたタイヤの状態確認や交換を承っています。

車検の判定基準となるのは、国土交通省が定める省令である道路運送車両の保安基準や、自動車技術総合機構(NALTEC)の審査事務規程です。この記事では、車検で特に確認される代表的なタイヤの基準と日常点検のポイントを整理して解説します。

車検で確認されるタイヤの代表的なチェック項目

実際の車検では、タイヤの摩耗状態だけでなく、損傷の有無や車体への収まり、耐荷重性能などが細かく審査されます。特に押さえておきたい項目は以下の4点です。

1. 溝の深さ(スリップサイン)

タイヤの残り溝は、十分な排水性を維持して安全に走行するために欠かせない基準です。

審査基準: 一般的な乗用車用タイヤの場合、所定の滑り止め凹部の深さがすべての場所で1.6mm以上残っていることが求められます(細いサイピングや摩耗限度を示す突起部などを除く)。

確認のポイント: 残り溝が1.6mmになると、タイヤの溝底にあるスリップサインがトレッド面と平らにつながって露出します。所定の溝に1.6mm未満の部分があれば、残溝の基準に適合しません。また、偏摩耗によって一部分だけ極端に減っている場合もあるため、タイヤの外側から内側まで複数の溝を確認する必要があります。

なお、1.6mmという数値は法律上の限界値です。タイヤの排水性能は溝が浅くなるにつれて徐々に低下するため、雨の日の走行安全性を考慮すると、スリップサインが出る前の余裕を持った交換が推奨されます。

タイヤの寿命や交換時期について詳しくはこちら

2. ひび割れ・亀裂・損傷

ゴムの劣化や路面の障害物との接触によって生じる損傷も、重要な検査対象です。

審査基準: 審査事務規程では、亀裂やコード層の露出など、著しい破損がないことと定められています。適正な空気圧が保たれていることも審査の前提となります。

確認のポイント: 接地面のトレッドだけでなく、サイドウォール(側面)に深い傷や裂け目がないかを確認します。深い亀裂やサイドウォールのコブ状の膨らみは、内部構造の損傷が疑われます。ひび割れの程度や使用の可否が分からない場合も、点検が必要です。見た目に異常を感じた場合は、自己判断せず店舗で点検を受けてください。

3. 車体からの突出(はみ出し)

タイヤやホイールを社外品に交換したり、サイズ変更(インチアップなど)を行ったりした際に注意が必要となるのが、フェンダーからの突出です。

審査基準: 原則として、前輪・後輪ともに直進姿勢において、車軸中心から前方30度・後方50度の範囲で、タイヤ、ホイール、ボルト、ナット、センターキャップなどの回転部分が車体の直上フェンダーから外側へ突出してはならないとされています。

乗用車の例外規定: 専ら乗用の用に供する乗車定員10人未満の自動車(二輪、三輪、被牽引車などを除く一般的な乗用車)に限り、上記の測定範囲において「最外側がタイヤとなる部分」に限って、外側への突出が10mm未満であれば突出していないものとみなされます。

注意点: この例外は、ホイール本体、ホイールナット、センターキャップなどには適用されません。サイズ変更の際は、指定の測定範囲で実車の突出や干渉を確認しましょう。

4. ロードインデックス(負荷能力)

タイヤのサイズ変更を行う際に見落としやすいのが、タイヤが支えられる重量です。ロードインデックス(LI)は、その負荷能力を示す指数です。

審査基準: タイヤの負荷能力は、装着される車両の軸重や定員、積載状態に応じた必要な数値を満たしている必要があります。

確認のポイント: ドア開口部などに貼られている車両指定のタイヤサイズや指定空気圧を確認し、純正タイヤと同等以上の負荷能力を確保することが基本です。注意すべき点として、標準規格(JATMA規格など)とエクストラロード(XL/レインフォースド)規格では、同じロードインデックスの数値であっても空気圧に応じた負荷能力が異なります。数値の比較だけで判断せず、規格の違いと実走時の空気圧を考慮して負荷能力が不足しないように設定する必要があります。

タイヤサイズの詳しい読み方はこちら

日頃からの点検と車検前の準備

車検で確認されるタイヤの基準は、公道を安全に走るための基準でもあります。

  • 溝の深さ:すべての主溝で1.6mm以上あるか(スリップサインが出ていないか)
  • 外観の損傷:深い亀裂やコードの露出、コブ状の膨らみがないか
  • 車体からの突出:規定の角度範囲でタイヤやホイールが突出していないか
  • 負荷能力:車両重量に対して適切な規格と空気圧で必要な負荷能力が満たされているか

月に一度の空気圧点検や、洗車時の外観チェックを習慣づけておくことで、摩耗の進み具合や小さな異常にも早めに気づくことができます。

車検前のタイヤ点検・交換のご相談

タイヤの摩耗状態や適合サイズについて気になる点があるときは、車検の直前になって慌てる前にプロの点検を受けることをおすすめします。

小山市のクレスコタイヤサービスでは、タイヤの溝や状態の確認はもちろん、お客様がインターネットなどで購入されたタイヤの持ち込み交換にも対応しています。愛車のタイヤ選びや交換時期について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。


次回は、「中古タイヤのメリット・デメリットと選び方|購入前の5つの確認ポイント」をお届けします。コストを抑えたい時に気になる中古タイヤについて、選ぶ際のポイントを詳しく解説します。どうぞお楽しみに!

参考資料

サービスのご利用・ご相談はこちら