【第3章】商用車のタイヤトラブルを防ぐ点検ポイントとリスク要因
小山市のクレスコタイヤサービスです。
荷物を積載して走る商用車では、走行前のタイヤ点検が欠かせません。過積載を行っていなくても、空気圧不足やゴムの劣化、偏摩耗を放置するとタイヤトラブルにつながります。
商用車で特に把握しておきたいリスク要因と点検の要点をまとめました。
空気圧不足と高速走行による異常発熱
商用車用タイヤ(LTタイヤ)は、規定の空気圧を保つことで指定された荷重を支える構造になっています。空気圧が不足した状態で走行するとタイヤの負荷能力が低下し、大きくたわむことで異常発熱を起こします。
空気圧が不足した状態で高速走行を続けると、トレッド部が波打つスタンディングウェーブ現象が発生し、タイヤ内部のコードやゴムが損傷してバーストに至ることがあります。
走行前のタイヤが冷えている状態でエアゲージを用いて空気圧を測定し、車両や積載状態に応じた指定空気圧に調整することが重要です。
経年変化と外観損傷の確認
タイヤは残り溝があれば安全とは限りません。ゴムは使用年数や使用環境によって経時変化を起こし、ひび割れや柔軟性の低下が生じます。
また、縁石への接触などによりサイドウォールに局所的な膨らみが生じている場合、内部コードの断線など重大な損傷を受けている疑いがあります。コードが露出したタイヤや、内部損傷の疑われる膨らみがあるタイヤは使用を継続せず、交換や専門的な点検が必要です。
走行前の点検では残り溝の深さだけでなく、ひび割れの進行具合や外傷、側面の膨らみの有無を必ず確認してください。
偏摩耗の放置と適切な位置交換
商用車では、不適正な空気圧、車輪のアライメント不良、定期的な位置交換の未実施などが重なることで、トレッドの一部だけが早く摩耗する偏摩耗が生じます。
外側の溝が残っていても内側の偏摩耗が進み、内部のコードが露出するケースもあります。偏摩耗の予防やトレッド摩耗の均一化には定期的なローテーションが有効ですが、すでにコードが露出するなど致命的な損傷を受けたタイヤをローテーションで再利用することはできません。
日常点検ではタイヤの内側まで目視し、摩耗の偏りがないか確認してください。
商用車タイヤの点検と管理
商用車のタイヤトラブルは、配送遅延や業務停止、重大な事故につながる恐れがあります。安全な運行を維持するために、次の管理を徹底してください。
- タイヤが冷えている状態で指定空気圧を維持し、月1回以上は空気圧を点検する
- 残り溝の確認に加え、ひび割れや側面の膨らみ、外傷を目視点検する
- トレッド内側を含めた偏摩耗の有無を確認し、摩耗状態に応じて定期的に位置交換する
ひび割れの進行や膨らみ、異常摩耗が見つかった場合は、走行前に専門店へ相談してください。当店でもタイヤの点検を受け付けていますので、日常の点検管理にお役立てください。
参考資料: